ここでは復職支援プログラムの概要をはじめ、プログラムの内容やプログラムを行なう目的、取り組み時に注意しておくべき点についてまとめました。
復職支援プログラムとは、精神的な不調によって休職した方の職場復帰をサポートするプログラムのこと。「リワークプログラム」とも呼ばれます。精神的不調を経験した方は、「復職しても前と同じように仕事ができるだろうか」と不安を抱えているもの。そうした不安を軽減するために、復職支援プログラムを通してストレスへやその根源への対処法を学びます。
リワークの具体的な取り組み内容としては、「作業課題(オフィスワーク)」「対人技能訓練」「グループミーティング」「ストレス対処」「キャリアデザイン」などがあげられます。
作業課題では、復職時に行なうと考えられる業務に似た作業をシミュレーション的に行います。作業課題を行なうことで、仕事に対する集中力を取り戻す効果が期待できます。想定作業を行うのが困難な場合は、代わりに読書をはじめとした作業を行う場合もあります。
「ソーシャルスキルトレーニング(SST)」とも呼ばれるプログラムで、ロールプレイングの一種です。プログラム参加者に対し「部下」「上司」「同僚」といった役割を割振り、自身が苦手とする場面・対人関係におけるコミュニケーション訓練を行ないます。対人技能訓練を行うことで、職場における対人コミュニケーション能力や、対人関係で生じた問題の解決能力が高まります。
休職者同士で集まり、さまざまなテーマについて話し合うプログラムです。似たような症状や不安に悩んでいる仲間同士で話し合うことにより、新しい発想や視点、自分では考えられなかった不調との向き合い方に気づくことができます。
「自分がどのような場面でストレスを感じるのか」「自分のストレスにはどのような原因があるのか」といった原因を分析し、これに対する対処法を考えるプログラムです。ストレス対処プログラムを行なうことで、自身の無意識の思考パターンや思考のクセに気づけます。その結果、ストレスに対する対処法を導き出しやすくなるのです。
これまでの自分のキャリアを振り返り、「自分にはどんなスキルがあるのか」「自分には何ができるのか」などのテーマを考えます。
復職支援プログラムを行なう際は、以下の2点を留意することが大切です。
職場復帰支援プランとは、支援対象の社員一人ひとりに対し立てる具体的な支援内容プランのこと。社員のプライバシーにしっかりと配慮しつつ、プランを立てる必要があります。また上司など内々でプランを立てるのではなく、産業医や事業場内産業保健スタッフなどの協力を仰ぎましょう。産業医などの助言を十分に盛り込んだうえで、プランを立てることが大切です。
主治医と連携することも大切です。精神的不調を抱えている社員への対応は、個々の症状やメンタルヘルスのケースに応じて柔軟に行う必要があるためです。主治医・産業医と十分に連携したうえで、復職支援プログラムを導入しましょう。
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