産業医を配置したものの、産業医の仕事や対応にかんして不満を感じている企業は少なくありません。企業が産業医に不満を感じる代表的なケースや産業医を変更・交代する方法、産業医紹介サービスについてまとめています。
株式会社メンタルヘルステクノロジーズが2021年5月14日に発表した「産業医の契約状況」にかんする調査によると、産業医を直接雇用している企業の多くが産業医とすぐに連絡が取れないことに不満を感じていると回答。
産業医のなかには病院やクリニックでの仕事と兼務している医師も多く、企業からの連絡にすぐ対応できないことで不満や課題につながっていると考えられます。
産業医には面談を必要とする従業員への対応が義務付けられていますが、時間が取れないなどの理由で面談を先延ばしにされるケースも多く、企業が産業医に不満を持つ原因の1つになっています。
また、従業員の健康保持のための衛生委員会を立ち上げるのも産業医の業務にあたりますが、義務ではないことから、衛生委員会の開催を放棄する産業医も少なくないとのこと。そのほかにも産業医としての業務を怠る事例が報告されており、名ばかりの産業医に不満を感じる企業が増えています。
産業医としてのスキルが不十分な医師の場合、従業員からの相談に対して的確な改善策やアドバイスができないことがあります。それだけでなく、不適切なアドバイスや対応をしてしまったことで、従業員の健康状態を悪化させる最悪のケースも起こりかねません。
特に最近はメンタル面での悩みを抱える従業員も増えているため、産業医のサポートスキルがますます重要視されています。
産業医のなかには約束の時間に遅れてきたり、従業員に対して不快な言動をしたり、などコミュニケーションに問題がある人材もいます。産業医が適切なアドバイスやサポートをするには従業員との信頼関係が必要不可欠のため、コミュニケーションに問題のある産業医では雇っているメリットを得られないでしょう。
そのため、コミュニケーションにおいて問題行動を繰り返す産業医であれば、変更や交代を検討してみてはいかがでしょうか。
産業医を変更するには、前任の解任から14日以内に労働基準監督署への届け出が必要です。届け出に必要な書類は、厚生労働省のHPから入手できます。さまざまな事情で今の産業医の変更がどうしても難しい場合は、自社の課題に対応できる産業医を新たに迎え入れて産業医2名体制をとるといった方法も有効です。
自社に合った産業医を効率良く探すのであれば、産業医紹介サービスの活用を検討してみましょう。産業医紹介サービスでは、産業医をよく知るスタッフに前任または現在の産業医に対する不満を伝えることで、自社に合った産業医探しをサポートしてくれます。また、産業医との相性が合わなかったときに無料で変更できるところもあるため、上手に活用しましょう。
3つの条件を可能な限り満たした紹介サービスをピックアップ。一覧にまとめてみました。
健康経営のために健康管理室の導入を検討している企業も増えてきていますが、一から自社で構築するのは非常に難しいのが現状です。健康管理室の設置を支援している企業3社を紹介します。自社の規模にあった企業に依頼し、健康経営を実現させましょう。
Copyright (C)【26社比較】産業医紹介サービス会社まとめ~産業医の探し方~ All Rights Reserved.
おすすめ産業医紹介サービス会社3選